子どもにとって「自信」があることの大切さについてお話していきたいと思います。
自分はできると思える力
大人でもできるようになったねと褒められると嬉しいですよね。
子供は褒められたいがために頑張ってしまうくらいほめられるのが好きです。
でも、なんでもかんでも褒めるのでは意味がないんですよね…
私が指導するうえで大切にしていることをお話ししていきます。
成功体験の積み重ね
本当にささいなことでも良くなっているのが目に見えたら褒めるようにしています。
バレエは見た目がすべて。
どのくらい頑張ったかではなくてどのくらい良くなったかがとても大事。
だから小さなことでも目に見えて良くなっていることがあれば伝えるようにしています。
そうすることで褒められた子は自信になり、引き続き頑張ろうという気持ちになりますよね。
まだまだ足りなかったとしても、良くなっていることを伝える。
そうするとまだまだ足りないからもっと頑張ろうという気持ちにもなるし、これで方向性はあっているんだという安心感にもつながります。
反対にもっと頑張れそうなのに良くなっていないときはきちんとそれでは足りないということも伝えています。
何度も言いますが、見た目がすべて。
どんなに頑張っていても見る側に見えてこなければやっていないのと同じなのです。
褒めてくれる存在
子供のころは褒めてくれる人がたくさんいました。
着替えや片付けもできたらたくさん褒めてもらえたのに、いつの間にかできなければ叱られるように…。
バレエも同じだったりします。
学年が上がってできることが増えれば自然と褒められることも少なくなってきたりしますよね。
特に同じ先生にいつも見てもらっていると、できることが当たり前になってしまいがち。
その中で先生がその子の良さをいつも伝えてあげられれば良いのですが、なかなか難しかったりします。
だからこそその子の良さを見つけたらママさんも積極的に伝えるようにしてあげてください。
たまにワークショップなどで他の先生のレッスンを受けてみたりするといつも当たり前で褒められないようなことも褒められたり。
自分の良さが分かるとやっぱり自信につながりますよね。
褒める存在は多ければ多いほど頑張る活力につながります。
バレエは全くわからない…というママさんも、笑顔などの表情だったり雰囲気だったり…なんでも大丈夫ですよ。
心の強さにつながる
褒められることで自己肯定感も上がり、自分を信じる力も強くなっていきます。
舞台上に上がってしまえばもう誰にも助けてもらえません。
そのような状況でも自分を信じて踊りを楽しめるようになっていくとさらにバレエが好きになっていくかも。
不安に押しつぶされない心
自分はできる。ここまでたくさん努力してきたからうまくいく。
そう心の中で思えるだけで踊りは変わってきます。
漠然とした不安ではなく、根拠のある自信にしてあげることが心の強さにつながります。
自分はできるを体験させてあげるために少しレベルを落とすことも有効です。
難しいことに挑戦するのも大事ですが、それは自信がついてきてからで大丈夫。
まずは簡単なことをしっかりとできる。そして褒められるを体験させてあげましょう。
簡単だからできて当たり前ではなく、できてすごいねと褒めてあげることが次のステップにつながります。
舞台でも楽しめる
本番前、緊張で身体か震えたり、脚がすくんだり…誰にだって起こりうること。
でも、自分を信じてあげられる子は緊張や不安よりも舞台が楽しみという気持ちが上回ります。
不安はあって当たり前。でもそれ以上に楽しむ気持ちがあれば緊張も乗り越えられますよ。
舞台だけでなく、学校での発表や試験など緊張することはバレエ以外でもたくさんあります。
でも「自分はできる」を心の芯に持っている子はなんでも乗り越えられます。
バレエを通して「自分はできる」をたくさん体験させてあげたいですね。
バレエの先生はもちろん、ママさんでも自信をつけてあげることはできますよ。
成長につながる自信
もしコンクールでいい結果が出なかったとしても、落ち込まなくて大丈夫。
もちろん悲しい気持ちもよーくわかるけど、バレエ=コンクールじゃないから。
そして今までの努力は絶対に裏切らないよ。
今結果として現れなくても、いつか実になってくるだろうし、バレエでうまくいかなかったとしてもその経験は人生の宝物です。
できていないのに自信があって練習しないのでは成長していかないけれど、
できるように努力をしてきたから自分を信じられるならそれは成長の証。
向き合うのはいつも自分。人とばかり比べるのはやめましょう。
自分の身体としっかり向き合っていかなければ上達しないのがバレエ。もっと自分と切磋琢磨していこう!
真剣に自分と向き合った時間は「自信」につながります。
そしてその「自信」が成長につながっていきますよ。
バレエママさんにできること
バレエママさんはお子さんの一番のファンでいてあげてください。
そしてそれをしっかりとお子さんに伝えてあげましょう。
どんな反応が返ってきても内心は嬉しいはずです。
私自身、母親にいつもあなたの踊りの一番のファンだからねと言われて育ちました。恥ずかしい気持ちもあったけど、今思えばとても心の支えになっていたんです。
特にバレエ未経験のママさんはバレエ界に足を突っ込んでみたら何がなんだか…という感じかもしれません。
どんな踊りが良いのかも良くわからないママさんもいるかもしれません。
それでも自分のお子さんの踊りをみていいと思ったところは必ずあるはずです。
他の子よりスタイルが…とか、脚が上がってない…とか思うところはあるかもしれませんが、バレエってそれだけではありませんよね。
上手でもそうでなくてもお子さんの踊りが一番愛おしいと思います。
(私の子供はバレエをやっていないので想像ですが…自分の子の絵や作品って特別感ありますよね?)
誰が何と言おうとママが一番のファンだから!と伝えてあげるだけでお子さんの「自信」につながりますよ。