私の経験をもとに、基礎を正しく学ばない、学べなかった結果どうなっていくのかについてお話していきます。
脚が太くなる
脚の太さがコンプレックスでダイエットし続けた私でしたが、原因は基礎を理解していなかったことでした。
時間は取り戻せないので、私のように間違ったレッスンで時間を無駄にしないようにしてくださいね。
基礎はできていると思っていた…
アンドゥオールのやり方が分からず、身体を無理やり使って踊っていると前ももに筋肉がついていきます。
当時はどうして自分は脚が太くなってしまうのか
他のお教室の子はどうして脚が細いのか…
疑問に思うことはあっても、自分の体質だと思っていて…バレエ自体が原因だとは思っていませんでした。
今思えば、ただ力任せで踊っていたので脚が太くなるのは当たり前ですが…
体型が気になり痩せようと思っても、痩せるのはウエストばかり。
肝心の脚やお尻周りはなかなか落ちませんでした。
どう頑張っても脚は痩せなくて…ひたすらあまり食べないようにする生活でした。
今思えば脚が痩せない原因はバレエだったので、筋肉の使い方を正さなければ脚は細くならないですよね…
私にとっての転機
脚の形が変わってきたのは最初の手術後のリハビリの時期。
また踊れるようになるために、バレエの基礎を勉強しなおしてフロアバーに取り組みました。
今までやっていた同じ動きなのに正しい筋肉の使い方は感覚が全く違い驚いたのを覚えています。
そして同時に今まで何をやっていたんだろう…と後悔しました。
先生も特に詳しく脚の使い方を指導してくれたわけではなかったので
間違っているとは思ってこなかった結果です。
気づかなかった自分にも落ち込みましたが、先生にも憤りを感じました。
でも文句を言っていてもしょうがないのでこれから変わるしかない!と思ったのを覚えています。
基礎を学びなおした結果
基礎を学びなおし、今までついていた余計な筋肉が落ち始めてきました。
筋肉を落としやすくするために毎日ローラーでマッサージして余計な筋肉をほぐしていると
だんだんと脚が細くなってくるのが実感できました。
やっぱり筋肉は変えられるんだということが分かり、もっと頑張る活力になりました。
リハビリ期間ではあったため、レッスンができず歩くことすらできない時期もあり、筋肉はもともと落ちていたということもありますが、
それでもどんなにつらいダイエットよりもすんなりと脚が細くなっていき
驚いたのをよく覚えています。
やっぱりダンサーが細いのは正しい筋肉の使い方をしているからなんだなと実感しました。
ケガにつながる
私のバレエ人生でも大きな出来事は半月板損傷で手術をしたことでした。
円盤状半月板という特殊な半月板ではあったものの
間違ったバレエが原因で損傷したのは間違いありません。
ダンサーはケガが多い
ダンサーは身体を使うお仕事なのでケガも多いです。
しかし、ケガもいくつかに分類でき、突発的な事故が原因の捻挫や肉離れもあれば
私のように慢性的な使い方が原因の半月板損傷や中足骨の疲労骨折などもあります。
突発的なものは仕方ないけれど慢性的なものは防ぐことができます。
バレエは基礎があり、その教科書にしたがって身体を使う練習をしていかないと
身体に余計な負担をかけてしまうことになります。
そうならないためにも「基礎を学んで理解する」ことはとても重要です。
それなのに基礎に時間をあまり割かないのが日本のバレエ教室の現状なんですよね…。
ケガをしないために
ケガをしないためには基礎を学び理解することが大切です。
そして頭で理解したものを身体で実践する必要がありますよね。
頭で理解したから身体がその通りに動くと思ったらそう簡単にはいきません。
頭ではわかっていても身体が思うように動かないのはよくあること…。
それでも根気よく自分の身体と向き合っていく必要があります。
できたつもりで積み重ねてしまうことが一番危険です。
時間は戻せないので私のように後悔しないようにしてくださいね!
上達スピードが遅い
基礎を正しく学んでいないと上達スピードは遅くなります。
なぜなら、テクニックも表現も基礎があってこそだから…。
プリンシパルになるような人の踊りに感動するのは基礎ができているからなのです。
テクニックも基礎があってこそ
32回転のフェッテでもグランジャンプでも、分解すると基礎の動きになります。
腕の使い方や脚の動かし方など、バーレッスンの動きからきていることが分かるはずです。
つまり、難しい技をできるようにするためにはバーレッスンを正しく行うことがとっても大事なのです。
だからプロも毎日バーレッスンしているんです。
腕の使い方ひとつでも、きちんと毎回アンナヴァンを正しく通れているか。
足裏を使ってタンジュやジュッテができているか。
プリエを正しく使えているか。
結局ここに戻ってくるのです。
だから基礎を学ぶことが上達するうえでいかに大事かわかりますよね。
プラスで表現もすることを考えたら基礎の動きを頭で考える余裕なんてないはず。
基礎の動きは日ごろのレッスンで身体に叩き込んでおくことが上達のコツでもあります。
基礎を学ぶといいこと尽くし
力任せでやみくもにやろうとするよりも、正しい方法を学ぶ方が効率よく上達することがお分かりいただけましたか?
特にお子さんは習っている先生のレッスンがすべてだと思っているため、これ以上に学ぶ必要はないと思いがちです。
実際私もやっている、分かっているつもりでした…。
けれど、これだけバレエ教室が乱立している日本だからこそ、基礎を正しく教わっていない可能性があるということも頭の片隅に入れておいてください。
少し伸び悩みがあるな、どうしても上達していくイメージが見えない、など心配事があればいつでもご連絡くださいね。
基礎を正しく学んでもっとバレエを楽しもう♪
基礎を正しく学んでこなかった私が声を大きくして伝えたいのは
「きちんとバレエの基礎を学んで身体を大切にすること」です。
大好きなバレエでケガをして歩けなくなってしまった…
大好きなバレエでダイエット頑張りすぎて摂食障害になってしまった…
大好きなバレエだけど全然上達しなくて嫌いになりそう…
そんなことにならないようにしっかりと基礎を学んでくださいね♪
みなさまのバレエ経験が人生の宝物になりますように。